平成28年の職場における熱中症予防対策の重点的な実施について
今般、厚生労働省から当協会に対し、別添のとおり熱中症予防対策の重点的な実施について周知依頼がありました。
昨年の熱中症による死亡者数は、全産業で32人で猛暑となった平成22年の死亡者数47人についで多くなっています。
とりわけ、昨年の32人のうち建設業及び建設現場に付随して行う警備業(以下「建設業等」という」を合せると19人となり、猛暑であった平成22年と同数となったことから、平成28年は建設業等を熱中症予防対策の重点業種とされたところであります。
気象庁の暖候期予報(平成28年2月24日発表)によれば、今期の夏季気温については全国的に平年並みか平年より高くなるとの予報が出ていることから、熱中症予防対策重点業種である建設業等では、本年も熱中症予防対策への取り組みが重要になります。
このようなことから、別添の通達文書に示されている事項についてご参照ください。
記
1.「WBGT値(暑さ指数)の活用」関係
・WBGT測定器以外の測定方法として、環境省熱中症予防情報サイトが活用できること。ただし、 測定環境の状況により、当該サイトの値をそのまま活用する場合に留意する必要があること。
・黒球付きではないWBGT測定器は、測定精度が低いことから、屋外測定の場合は黒球付きの WBGT値測定器を使用すること。
・当協会ホームページにて、当協会の委員会において作成した建設現場における熱中症の危険 度を簡単に判断できるフロー図を掲載予定であること。
2.「熱中症予防対策」関係
・水分及び塩分の摂取については、労働者に呼びかけることに加え、労働者の摂取状況を確認 する必要があること。
・高温多湿作業場所で作業を行わせて場合には、作業終了時に体温を測定し、必要に応じ体温 を下げるように努め、平熱近くまで下がるまでは一人にしないことが望ましい。
・高温多湿作業場所における作業を管理する者に対しては、別表1に基づく労働衛生教育を行う こと。また、継続的に労働衛生教育を実施することが望ましいことから、雇入れ時又は新規入場 時教育等の中で別表2に示す内容について教育するとともに、日々の朝礼等の際にも繰り返し 教育することが望ましい。
<<通達はこちら 厚生労働省
<<通達はこちら 広島労働局
<<リーフレット「職場の熱中症予防対策は万全ですか?」